色とりどりで、さまざまなおかずを楽しめる幕の内弁当。今や手軽にコンビニエンスストアやスーパーで買うことが出来るようになりました。また、一度開けば、迷ってしまうほど豊富にあるファミレスのメニュー。私たちは種類豊富な選択肢の中から、自分の好きなものを好きなように食べることが出来ます。
39%
この数字は一体何を表していると思いますか?
正解は日本の食料自給率(カロリーベース/平成23年度 農林水産省)です。このカロリーベースの食糧自給率とは、1人1日当たり国産供給熱量(kcal)を1人1日当たり供給熱量(kcal)で除した数値となっています。
しかし、食料自給率が低いこの日本で、私たちがバラエティ豊かな食事ができるのはなぜでしょうか。それは、国内で食材を輸送してまかなっているだけでなく、海外から食料を輸入しているからです。
ここで上のグラフを見てみましょう。日本と主要国の農産物貿易額の割合を比較してみると、日本はかなり輸入に頼っていること、また輸入額も他の国と比べると高いことが分かります。
食料を輸送する際にフードマイレージというものが考慮されます。ご存知の方もいるかもしれませんが、フードマイレージは輸送した食料の輸送量に輸送距離を掛けて算出されます。
フードマイレージの算式(t・km:トンキロメートル)
食料の輸送量(t:トン)×輸送距離(km:キロメートル)
近年課題になっている、二酸化炭素排出量の削減を考える上で、このフードマイレージは重要な指標となります。食料を飛行機やトラックなどで輸送する際には、燃料が使われ、当然二酸化炭素が排出されます。さらに、この問題は国外から輸入する時だけではなく、国内で配送する時にも関わってきます。
こういった問題の解決策となるのは、地産地消の活動です。地産地消とは、その文字通り「地元で生産されたものを、地元で消費する」活動のことです。この活動を実践することで、フードマイレージの算式における輸送距離が抑えられ、二酸化炭素排出量の排出につながると考えられています。
実際に道の駅や、農産物直売所などに行くと、地元産の食材が手に入ります。しかし、こういった施設が近所に無かったり、外国産よりも高価であったりする場合があります。また、全ての食材が地元でまかなえるわけではありません。
まずは、フードマイレージと地球温暖化の関係性、そして買い物をする際に産地を意識することが重要です。
あなたの「食べる」にEthicalを+。