日本人がテロで亡くなるという、心が痛くなるニュース。しかも、その方々は、バングラデシュの発展のために尽力していた方々というのが、また、悔やまれてなりません。
被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
こういった事件が起きると、バングラデシュという、国全体に悪い印象を持ってしまうものですが、それは、違うと思います。その国について知っていないことが多いからこそ、すぐに偏見を持ってしまうものです。したがって、今回は、バングラデシュについて知ることとともに、それをきっかけに、エシカルファッションについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
「42万人」 早速ですが、この数字、何を表すかわかりますか?
実は、この数字、バングラデシュで児童労働をしている子供の数なのです。
近年、安い労働力を目当てに、先進国のアパレル生産工場が続々とバングラデシュに集まってきています。
その結果、現在、バングラデシュは、中国に次いで、世界第2位のアパレル輸出国となっています。
先進国のファストファッションの大量消費は、児童労働、長時間労働、不衛生な環境での労働など、過酷な労働があるからこそ、成立しているのです。
この事故により、ファストファッションの裏側が露呈されるわけですが、
これをきっかけに、私たち消費者も今までの購買行動を見直し、買い物の基準について考え直さなければなりません。
そこで、皆さんに今回伝えたいのが、「エシカルファッション」についてです。
「エシカルファッション」とは、簡単に言うと、 「ひとと環境にやさしいファッション」です。
まず、「ひとにやさしい」とは、生産過程で児童労働が行われていないか、労働に見合った賃金が支払われているかなどが基準となります。
「環境にやさしい」は、生産過程で農薬を使っていないことや配送の時に環境に配慮しているかなどが判断基準となります。
そして、私たち消費者ができることは、そのエシカルな方法で生産された商品を購入することです。
そうした商品を購入することで、生産者がより良い環境で働き、労働に見合った賃金を得ることができるといったことに寄与できるのです。
また、エシカルファッションには、まだ他にも魅力があります。それは、生産者が見える関係にあるということです。普段、洋服を買うときには、誰が作っているのか気に留めることはないですよね。しかし、誰が作っているのかわかると、なぜか愛着がわくことってありませんか?知らないより、ぬくもりを感じることができると思うのです。フェアトレード商品など、エシカルな商品は、生産過程が、ホームページなどで掲載されいていることが多いです。したがって、自分の服がどういった人に作られたのかを知ることができるのです。生産者の笑顔を見ることができると、大切に使おうと思えるものです。これが、エシカルファッションの最大の魅力といっても過言ではありません。
そんな魅力たっぷりのエシカルファッションですが、最近は、手に入れやすくなっています。インターネットで購入できるブランドもありますし、普段、ショッピングしているところにも、実は、フェアトレードの商品を扱っているショップがあったりします。
ぜひ、自分のお気に入りのブランドを探してみたください。
「エシカル消費」というと、若い世代にはとっつきにくさがあるかもしれません。しかし、「エシカルファッション」なら、ファッションを楽しみながらも、社会課題を解決する手助けができてしますので、ぜひ、今度、洋服を買うときは、その洋服が、どこで、誰に作られているのかを想像して、エシカルファッションに挑戦してみてください。
あなたの「ファッション」にEthicalを+。